目次

はじめに
はじめまして。営業部の山口です。
私は30代・未経験の状態でテレビ業界からWeb業界へ転職をしました。業務内容は当然のことながら、視点や文化の違いなど戸惑いながらも学びと挑戦の日々を送っています。今回はそれぞれの業界にいて感じたことや新たな業界に飛び込もうと思ったきっかけなどをお話できればと思います。
この記事の作者
静岡県出身。新卒でローカルテレビ局に入社し、情報番組のディレクターとして番組制作に携わる。現場では企画立案から取材・構成まで幅広く経験するほか、テレビCMの枠販売・管理業務にも従事。
その後、より中長期で企業や事業に関われる仕事に魅力を感じ、Web業界へ転身。現在はWebマーケティング営業として広告運用・サイト制作など行う。
抹茶スイーツに目がなく、新作を見るとつい手が出てしまう。
テレビ業界まっしぐらな学生時代
私は昔から大のテレビっ子で、お気に入りの番組があると放送前からテレビの前で体育座りをして待機しているような子供でした。私が中学生ぐらいの頃から、バラエティ番組でタレントや芸人と、ディレクターやカメラマンといった裏方の人間が絡む様子が放送される機会が増えていきました。それが一つの流れとして定着していったように思います。自分が好きな番組の作り手の顔が見えたことで、ただ好きという感情から憧れに近い感覚が芽生え始め興味を持つようになりました。
中学を卒業する頃には「自分はテレビの世界で働く!!」と決意し高校・大学と進んでいく中でもその思いは変わりませんでした。就活もほぼテレビ業界1本で、細かい知識はなくても入りたいという思いは負けない自信があったので、自己分析や面接練習など王道の対策はほとんどせずに就活に臨んだ記憶があります。(笑)
内定をいただいた局の最終面接では「君、全然就活対策とかしてないでしょ?」と見事に見抜かれつつ個性を評価いただいたのかなんとか採用していただきました。
働く中で感じ始めた業界への違和感と将来への不安
総合職での採用でどの部署に配属になるか不安がありましたが、運の良いことに1年目から番組制作の部署に配属になり、念願だったディレクターになる目標を叶えることができました。そこからはもうとにかく目まぐるしい日々・・・。
生放送の情報番組をメインに、スポーツ中継やイベント運営、バラエティ番組制作などディレクターという仕事でイメージしていた「なんでも屋」らしい仕事の連続で刺激の多い毎日でした。思い描いていた姿になれていることの充実感や達成感はあったものの、一方で、仕事に慣れ視野が広がるにつれて、少しずつ違和感を覚えるようにもなりました。
テレビ業界は、良くも悪くも「これまでのやり方」が強く残る世界です。
視聴率や放送枠といった限られた競争はあるものの、他業界と比べると競合が多いとは言えず、大きな変化を加えなくても回ってしまう構造がありました。
もちろん、長年培われてきたノウハウや経験があるからこそ成立している部分もあります。
ただ、だからこそ新しい挑戦や抜本的な変化が生まれにくく、「今の延長線上で何十年先まで続くのか」という問いに、はっきりとした答えを持てなくなっていきました。
そして2020年、コロナがやってきました。
それまで水面下で感じていた違和感が、一気に現実のものとして突きつけられた出来事だったと思います。外出自粛によって「おうち時間」が増え、視聴者の行動が大きく変わっていくのを、現場にいながら肌で感じました。当たり前のようにPrime VideoやNetflixといった動画配信サービスの話題が出るようになり、これまで通用してきたやり方や価値観が、環境の変化ひとつで簡単に揺らいでしまう——そんな危機感を覚えました。
こうした現実を目の当たりにし、この業界で年齢を重ねていくことへの不安が、以前よりもはっきりとした形になり新しい道を歩む決意をしました。
未経験でWeb業界に飛び込んだ理由
次にどんな環境で働くべきかを考えたとき、
「これまで積み上げてきた経験が、数年後も価値を持ち続ける場所に身を置きたい」
という気持ちが強くなっていきました。
そう考えたときに浮かんだのが、Webマーケティングという選択肢でした。
限られた予算や時間、人員といった制約の中で最大化を目指す思考や、流動的な現場の中で柔軟に判断し対応していく力、そして「自分が伝えたいこと」ではなく「相手がどう受け取るか」を起点に物事を考える視点は、テレビの現場だからこそ鍛えられた貴重な経験でした。一方で、AIをはじめとした技術の進化によって仕事のあり方そのものが変わりつつある中で、時代の変化に適応しようとする環境に身を置かなければ、同じ不安を繰り返すことになるとも感じていました。
こうした背景から、未経験ではありましたがWeb業界に飛び込む決断をしました。
働いてみて分かった視点の違い
ディレクター時代、私がメインで担当していたのは月曜~金曜で放送されている夕方の情報番組でした。取材先のお店や人を、どう映像にすればより魅力的に見えるか。限られた放送時間の中で、どんな構成にすれば視聴者の心をつかめるかを考える毎日でした。
放送後に「問い合わせが増えました!」「行列ができてます!」といった連絡をもらえる瞬間は、何よりのやりがいでした。自分の仕事が、確かに誰かの役に立っている。その手応えは今でも強く印象に残っています。
ただ、その一方で、放送した“その後”を知ることはできないというもどかしさもありました。一時的に注目を集めることはできても、そのお店が継続的にどう変わっていったのか、売上や集客にどれほど影響したのかまでは追いきれない。テレビの仕事は、どうしても「点」で価値を生み出す仕事が多くなります。
Webマーケティングの仕事は「線」で見ていきます。
目の前の数字や反応を見ながら、なぜ成果が出たのか、どこに課題があるのかを考え、改善を重ねていく。経営者や担当者と伴走しながら、中長期でどう成果を積み上げていくかを考えていく仕事です。シーエムエーは特にこの「伴走」を大切にしていて、入社の決め手にもなりました。
テレビが「一瞬で最大化を目指す仕事」だとすれば、Webマーケティングは「積み重ねて最大値を更新し続ける仕事」。その違いと難しさ、やりがいを感じながら日々学び続けています。

WebマーケティングはAIに奪われる?現場で感じたリアル
AIの台頭によって「この先、残る仕事・消える仕事」といった話題を目にする機会が増えました。Webマーケティングも、そうした文脈の中で「いずれAIに置き換えられる仕事のひとつ」として語られることがあります。
実際にこの業界に入る前は、私自身も少なからず不安を感じていました。
ですが、現場で働いてみて感じているのは、AIがすべてを代替してくれるというような世界は、少なくとも今のところ現実的ではないということです。
確かに、データ分析やクリエイティブ制作などAIが力を発揮する場面は増えています。ただ、それらはあくまで判断の材料を増やしてくれる存在であって、意思決定の部分をAIが自律的に行うことはできません。
むしろ現場では、
「AIが出力したものをどう読み取り、どう意思決定につなげるか」
「クライアントの状況や事情を踏まえて、何を信じ、何を疑うか」
といった、人の判断力や企画力がより問われている感覚があります。
AIによって仕事がなくなるというよりも、
「作業としての仕事が減り、思考と判断の質を求められる仕事が増えた。」
そんな変化のほうが、今のWebマーケティングの実態に近いと感じています。
だからこそ新しい技術や考え方を前提に、自分自身をアップデートし続ける姿勢がなければ、この先は通用しなくなる——そのことも、日々の仕事を通じて実感しています。
まだ分からないことも多く手探りの毎日ですが、試行錯誤を重ねながら少しずつ前に進んでいけたらと思っています。
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