EC-CUBE4系 準備編

こんにちは、制作部デザイナーの倉光です。

当社では、様々なECサイトの構築実績があります。

モールだと楽天、Yahooショッピング、ポンパレモールetc…
ASPサービスもFutureShop2やショップサーブ、MakeShop、カラーミー、先日このブログでも紹介したShopifyなどの構築実績があります。
※ASPとは・・・”Application Service Provider”の略で、ソフトをインストールせずインターネット上でアプリケーションを利用できる仕組みです。ASPを利用することで、自社でECサイトのシステムを一から構築しなくても、手軽にECサイトを運営することができます。

その中でも今回は、カスタマイズ性の高いEC-CUBEについてご紹介したいと思います。

の全4回で記事を書いていく予定なので、ECサイトを検討されている方はぜひ参考にしてくださいね。


※EC-CUBEは株式会社イーシーキューブの商標です

EC-CUBEについて

【公式】EC-CUBE|ECサイト構築・リニューアルならECオープンプラットフォームEC-CUBE
EC-CUBEは、株式会社イーシーキューブが開発するオープンソース(誰でも無料で利用・改変可)のEC向けコンテンツ管理システム(CMS)です。
ダウンロードは無料で、必要な機能は揃っているので、すぐに開店することも可能です。
さらにEC-CUBEは日本発EC構築パッケージで、推定3万5千店舗以上もの店舗(EC-CUBEサイトより)利用されている、人気の高いカートです。

当社では、ECサイトを始めたいお客様の中でも、カスタマイズが必要なサイトやASPサービスでは実現が難しいようなサイトでEC-CUBEをおすすめしています。

EC-CUBEを選択する理由


まず一番大きな理由として、カスタマイズに制約がないためフルカスタマイズが可能な点です。
モール型やASP型だとカートや会員ページの編集やカスタマイズに対応できない場合が多いです。
その点EC-CUBEだとフロントページはもちろんカート内や会員ページ、さらに管理画面まで編集が可能で、商品・ブランドコンセプトに合わせて、こだわりのデザインを実現することができます。

また、プラグインも豊富にそろっているので、ランキングやおすすめ商品、クーポン発行なども簡単に機能として追加することができます。
ただ、デザイン・コーディング・システム開発が必要のため、どうしても導入コストは高くなってしまいます。

当社では、2年ほど前までEC-CUBE2系で作成していましたが、決済系のサービスが順次対応終了している点とセキュリティ上のリスクが高いため、公式サポートのある4系での構築をおすすめしています。
※2.12系以前はサポートが終了しています。

2系から4系への移行も実績がありますので、ぜひ一度ご相談ください。

EC-CUBEとモール、ASPの比較

EC-CUBE モール・ASPサービス
初期費用 ダウンロードは無料
※当社設置費用が別途必要です。
有料の場合が多い
構築費用 デザイン、コーディング、システム開発など全て0から設定が必要のため高額。
また、サーバーを自分で用意する必要があるため、サーバー環境を構築する費用が必要。
システム内でできることをするので比較的安価
月額費用 システム保守、サーバー費用などが必要。 月額利用料金や売上に応じた課金などが発生。
※モールやASPにより異なります
制作期間 半年~1年 3カ月程度
サーバー 自社で用意する必要がある。 モールやASPサービス側で用意されている場合が多い。
ドメイン 独自ドメインが利用可能。 モールはモールのドメインを使う必要がある。
ASPは独自ドメインを別途取得することも可能(※月額費用がかかります)
メリット ・フルカスタマイズが可能でオリジナリティのあるECサイトが作れる。
・WordPress(ブログ)との連携が可能。
・情報共有できるコミュニティがある。
・サポートセンターや担当者がつくことが多いので、困ったときはすぐに対応してくれる。
・短期間でECサイトの構築ができる場合が多い。
・システムが自動アップデートされる。
デメリット ・導入コストが高い。
・サイト管理のスキルが必要。
・サーバーの障害が起きても自分たちで対応する必要がある。
・フルカスタマイズによる不具合がでることがある。
・制作期間が長くなる。
・EC-CUBEの脆弱性のリスクを抱える必要がある。
・集客力がない。
・カスタマイズの自由度が低い。
・固定の使用料が発生する。
・WordPress(ブログ)との連携が難しかったり、費用がかかる場合がある。

決済の種類

EC-CUBEをインストールすると、初期設定で4つの決済方法が選択できます。

これ以外に必要な決済はプラグインにて追加する必要があります。

などなど

BtoBかBtoCかによっても適した決済ツールが異なります。
下記ページから、御社に適した決済方法をお選びください。
https://www.ec-cube.net/product/alliance.php

脆弱性のリスク

EC-CUBEはオープンソースである便利さの裏返しで、脆弱性のリスクが懸念される部分です。
つい先日も緊急度の高い脆弱性がEC-CUBEから発表され、当社でも緊急対応をしました。
【重要】EC-CUBE 4.0系における緊急度「高」の脆弱性(JVN#97554111)発覚と対応のお願い

クロスサイトスクリプティング(XSS)脆弱性の悪用によるクレジットカード情報の流出が確認されたとのことで、被害にあったお客様はいませんでしたが、いつ標的にされるかわからないのもEC-CUBEを使うデメリットの一つです。

構築事例

株式会社レイズインターナショナル様

礼服・喪服レンタルの相羽
いざという時に便利な礼服・喪服のレンタルのサイトをEC-CUBE4で構築しました。
喪服は急ぎで手配が必要なケースが多いレンタル品のため、定休日カレンダーと連携をして到着予定日を商品ページで選択できる仕組みを開発しました。
ユーザーの利便性を考慮し、レンタル可能期間もカレンダー上で一目でわかるようになっています。
また、商品オプションプラグインを導入して、小物関連の付属品や保証プランなど複数のオプションを選択できるようにしています。
WordPressの導入や、クーポンの対応もしています。

株式会社 葛野農園様

お茶の葛野農園
掛川のおいしい深蒸し茶の通販サイトです。
サーバー移設に伴いEC-CUBE2系からEC-CUBE4系への再構築を実施させて頂きました。
顧客データや商品データをプラグインを使って移行し、 WordPressの導入もしています。
様々な配送方法や割引ルールに柔軟に対応できるのもEC-CUBEの特徴です。
注文項目追加プラグインの活用でユーザーに簡易的なアンケートを取ったり、管理画面にメモ機能を実装する等のカスタマイズを行っています。

まとめ

今回はEC-CUBE準備編としてメリットやデメリット、決済についてご紹介しました。
プラグイン編、デザイン編、カスタマイズ編も引き続き紹介したいと思っていますので、次回もお楽しみに!