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2010年8月18日

「おや?」と思う、経済界そして各方面から聞こえてくる日銀ドル買い介入催促コメントについて。

日銀為替介入でドル円が上昇すると本気でお思いなのでしょうか。

日銀による為替介入は、もう6年以上なされていないので人々は忘れてしまったのでしょうか。

すなわち、日銀の為替介入では円高トレンドを変えることはできないという事を。

あるいは、これまで無策であった政府・日銀に対するクレームの一種なのでしょうか。
恐らくそういう事なのでしょうな。


ところで1990年4月。
ドル円は戻り高値160円20銭近辺をつけてから一貫して下落し、1995年4月19日のアジア時間午前に79円75銭の史上最安値をつけました。この間、日銀の単独介入みならず、欧米の中央銀行との協調介入も頻繁に行われたにもかかわらずです。

当時FXディーラーだった私は最初の頃こそ介入期待のドルロングポジションを持つ事が多かったですが、途中から介入によるドルのbid upは絶好の売り場だと認識し始めました。それは他のFXディーラーも同じ事で、中央銀行による介入は単純に投機筋に売り場を提供するだけの状態となってしまいました。

今回のドル円のジリ安推移と、ドル買い円売り介入催促の大合唱を見ていると、こりゃヤバイなと思ってしまうのです。今この状態で日銀が介入しようものなら、そこが当面のドルの天井になってしまいます。

需要と供給の均衡点のことを価格と言いますが、こと相場に関しては投機筋が参入することから、私は「売って儲けよう、買って儲けようとする人達」の欲望の均衡点だと思っています。そのような魑魅魍魎の世界で世界第3位の経済国へ落ちようとしている国の願いなど相場は気にも留めません。

だから私は、この円高トレンドを受け入れて、それを前提に今後のビジネスを考えるしかないと思うのです。

もしもこの段階でドル高円安にトレンド転換するとしたら、また日本は輸出依存型経済から変化する機会を逃してしまいます。今回の円高局面は、日本の産業構造の変化を促す試練のような気がします。

相場を離れて久しいのに生意気な事を書いてしまいました。

しかし静岡県西部という、輸出産業の集積地に本社を置く会社の社長として、今痛切に感じている事なのです。

投稿者 島上 : 2010年8月18日 21:35

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