私はマイノリティであることがチャンスだと思っています。
私はかつて、外国為替、為替SWAP、FRA、円金利先物....様々な相場のディーリングを経験しました。
最近思うことが有ります。事業って相場に似ているなぁーと。
ところで。
例えば一般に、製品ライフサイクルという考え方が有ります。
(1)導入段階
・事業には大きなコストがかかり、まだ利益生み出すには至らない段階。
↓
(2)成長段階
・製品は広く市場に浸透していき、売上が急激に上昇する。この段階の後半で利益はピークに達する。
↓
(3)成熟段階
・ライバル間競争が激しくなり、利益が低下していく。
↓
(4)衰退段階
・売上高は急激に低下していく。
だから、企業は製品ライフサイクルを念頭に置いて、長期的視点で事業戦略を立てなければならないと、教科書的には締めくくられるのです。
でも、自社の製品がはたしてどの段階にあるのかを明確に認識することは難しいですよね。
もちろんあらゆる統計に目を通します。色々な消費の現場にも行って状況を肌で認識しようとします。また、色々な経営者に合って意見も聞いてまわります。更には仲間である従業員の皆にも。
それでも難しい。
これはあくまでも私の場合ですが、その時の大勢とは反対の意見を尊重することにしています。それはやはり、かつて相場を仕事としていたことの影響ではないかとも思います。
例えばあなたがUSDは対YENで売りだと思うとする。その時、マーケット参加者の8割が買いだと思っているのだとすると、それはまだ若い売り相場である可能性が高いのです。
何故なら、買いだと思っているマーケット参加者は既にUSDを買い持ちにしているはずなので、実は彼らは既に潜在的売り手だからです。
USDが上がれば利食い売りを出す。USDが下がれば損切りの売りを出すでしょう。よく耳にする「相場には既に織り込み済み」という状況です。
Buy the rumor,Sell the fact. とは相場格言。
相場の世界では、マジョリティに付くのは禁物。それは事業についても同じだと考えています。
今の時代こそ、マイノリティとなる勇気が欲しいところです。自分自身にも社員にも。
投稿者 島上 : 2009.01.21 15:23
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希少性が高まったのはむしろリアル(現実)の世界だと思いませんか?
1月7日、日本経済新聞朝刊1面の「セカンドライフの誤算」という記事。
そう言えば、ここのところ「セカンドライフ」の話も全然聞かなくなってしまっていました。
一昨年あたりは、当社にも「セカンドライフ」内に仮想店舗を出店したいとの相談事も持ち込まれていました。仮想空間で人々が交流し、第二の人生を送るという「セカンドライフ」は世界中で空前のブームが巻き起こったのもつかの間、今ではゴーストタウン化しつつあるとのことです。
ところで私は、このブログで「セカンドライフの誤算」について云々する為にこの記事を取り上げたのでは有りません。
この記事の中で主張されていたことから考えるところが有ったからです。
(以下抜粋)
米国防省は1969年、インターネットの原型「アーパネット」を開発した。現在に連なるIT革命の起点だ。それから40年。だれもがネットを使い、情報を共有する時代がきた。米未来学者のアルビン・トフラーは「知識の仕組みがこれほど変化したことはなかった」という。
ただIT革命の浸透は皮肉な現象をもたらした。ネットの希少性が失われたのだ。コンピューターに慣れた世代にとって、バーチャル(仮想)の世界は珍しいものではなくなった。
希少性が高まったのはむしろリアル(現実)の世界だ。ネットの普及は価値の見直しを迫っているようにみえる。.....
日々多種多様なサイトのコンサルや運営をしていて確かに思い当たるフシが有ります。
以前に比べて明らかに電話による問合せや注文の比率が増えています。
ネットの世界の中だけで完結したくない人々が増えています。
また、何の連絡も無しに、ネットショップの常連のお客様が東京や名古屋から突然実店舗にいらっしゃったりすることが増えています。
現実世界での心のこもった接客を望んでおられるでしょうか....。はたまたバーチャル(仮想)の世界で展開されている親切そうな雰囲気は、リアル(現実)の世界でも同質なのかどうか確かめてみたいと考えておられるのでしょうか....。何れにしても有り難いことには変わり有りませんが。
そして、記事の中にある「希少性が高まったのはむしろリアル(現実)の世界だ。」との表現。なかなか解釈が複雑ですね。様々な事例が頭の中に浮かびます。
私は、小売業、サービス業に携わる者としてこう捉えました。
リアル(現実)の店舗の接客の質は昔に比べて明らかに劣化しています。心温まる接客を受け、またこの人から買いたいと思う体験は、まさに1年に2度も有りません。そして、あまりにも増殖し過ぎたコンビ二エンスストアーの接客とは呼べない対応は、私達から買い物を楽しむという感覚を麻痺させるのに十分なインフラと化しています。また、ショッピングセンターなど巨大化する流通の現実。ここでも大して知識の無いアルバイト店員さんから、接客とは呼べない対応をされてしまうのです。
日々のお買い物。満足しておられませんよね?
まさに、リアル(現実)で素晴らしい接客を受けるということは希少な体験となってしまいました。
だからこそ、高いレベルの接客ができる零細商店は、この不景気と呼ばれる昨今でもちゃんと生き残っていたりするわけなんですね。
私はこう結論付けています。
リアル(現実)とバーチャル(仮想)の間を行ったり来たりするのは、多少の時代の揺り戻しの問題であって、本来区別しなくても良いのではないかと思っています。確かにインターネットの出現は社会に大きな変化をもたらしましたが、ビジネスの基本は何も変わらないのです。ただ、当方に到達して頂く入り口が違うだけです。
「クリック・アンド・モルタル」という、懐かしい言葉を思い出します。
投稿者 島上 : 2009.01.08 21:06
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