2008年12月14日
コンドラチェフの波を意識。
コンドラチェフの波とは、景気循環論における最も長期の波動のことです。
景気というものは、回復、好況、後退、不況という局面を循環していくものと考えられています。
一般に景気循環の種類としては、以下のように分類されます。
●キチンの波(約3年の短期波動)
企業の在庫調整によって引き起こされる景気循環のことです。
●ジュグラーの波(約10年の中期波動)
企業の設備投資によって引き起こされる景気循環のことです。
●クズネッツの波(約20年の長期波動)
建設需要や人口の変化によって引き起こされる景気循環のことです。
●コンドラチェフの波(50年から60年の長期波動)
技術革新、戦争、恐慌、革命などよって引き起こされる景気循環のことです。
これらの波動について、同一時点において、全てが上向き、全てが下向きということは滅多に起こることでは有りません。つまり通常はそれぞれの下落局面にある波動と上昇局面にある波動がお互い干渉し合った結果として、景気が良い悪いということになるわけです。しかし一番意識をしておくことは、より長い波動が今どこの位置にあるのかということです。
今、私はコンドラチェフの波に注目しています。
元々、銀行でディーラーをやっていたということもあり、この景気循環論については随分前から興味が有りました。日本においてのこの分野の大家は、三菱UFJ証券の嶋中雄二氏です。三和総合研究所に在籍しておられる頃から、大体レポートや著書に目を通してきました。
嶋中氏のコンドラチェフの波に関しての見解はどうでしょう。
UFJ総合研究所の2005年8月号で述べておられます。
【以下引用】
日本のコンドラチェフ・サイクルは、戦前・戦後を通して2回の上昇、2回の下降を示し、その谷は1889年、1940年、2002-2006年の3回、山は1922年、1977年の2回となる。平均周期は56年-57年である。日本のコンドラチェフ・サイクルは足元で、徐々に浮上し始める準備期にあると言えるだろう。
そしてこう締めくくっておられます。
以上の分析から、日本経済は、2006年に入ると(1)キッチン、(2)ジュグラー、(3)クズネッツ、(4)コンドラチェフの4つの波動の異なるサイクルがすべて上昇に転じるという、それこそ60年に1度の「ゴールデン・サイクル(黄金循環)」に突入することになるといえる。したがって、今後は、程度はともかく、株高・長期金利高の様相が常態化して行くのではないか。
ところが実際は、例えば日経平均については2007年7月9日の18261円98銭をピークに一貫して下落し、世界経済は今や抜き差しならない状況に陥っているわけです。
コンドラチェフの波というものは、兎に角50年から60年という長期の波動です。この波動の底を数年単位の誤差のうちに判定するというのは甚だ難しいことです。しかし認識すべきは、前回のコンドラチェフの波の底が、嶋中氏の見解によれば1940年である、他者の見解によると1947年であるということです。
つまり、人類が発見した最も長期の景気循環波動は、既に大底圏にあるということです。何れの年が実際の大底であったかは後のエコノミスト達が明らかにしてくれるでしょうけれども。
そうは言っても、世界経済にはまだまだこれから試練が待っているのかも知れません。また、今が大底だと思って新規事業に打って出ると、もう一段、あるいは更にもう一段の試練が有り、とても持ちこたえられなくなってしまう状況が待っているのかもしれません。
【私はこう考えています】
●私は2000年に設立した9年目の会社の社長。私の仕事は100年以上存続できる会社の礎を作ること。だから、長期の景気循環波動、つまりこれからのグランドトレンドに沿った大局観を持つべきである。
●今は神様が私に与えてくれた絶好のチャンスである。しかし今は全力で攻めていくタイミングでは無い。攻めるのでは無く、仕込む時期ある。
今こそ身の丈を考えて、ビジネスを仕込む時期だと思うのです。
投稿者 島上 : 2008年12月14日 13:52
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