2008年09月29日
在静岡インターネット系ビジネスアービトラージャーなのだ。
裁定取引(アービトラージ)に関する私の考え方を5月にこのブログに書きました。
反応をしてくれる方も多くて、ちょっと嬉しく感じました。
実は、インターネットのおかげで地方においてアービトラージが可能であることに最初に気付いたのは、もう8年前になります。私が個人事業としてShomeidoのネット通販を立ち上げた頃です。
私は浜松中央卸売市場の買参権を取得しておりますので、セリに参加ができます。その頃は毎日のように仕入が無くても早朝市場に顔を出していました。
ある日、東京等の中央の卸売市場ではとても高い値段が付く高級果実がセリにかけられないで置きっぱなしになっているのを見つけました。セリ人に聞くと、買い手が付かないとのこと。全部買うなら●●●●●円にすると言う。
私:「そうですか、●●●●●円なら買いますョ。」
セリ人:「わかりました。それでお願いします。」
私:「えっ、良いんですか?有難うございます。」
私はその後急いでWebサイトに商品をアップして、メールマガジンを配信して、東京の価格よりも格段安い価格であっと言う間に完売させました。
価格というものは、そもそも需要曲線と供給曲線の交点です。しかし、その時その物が何処に存在するかで価格が異なるのです。つまり、その場所での需要は他の場所での需要と異なるので、このようなことが起こり得るのです。ネットを使うことにより、需要家を地域外に求めることができたから、上記のようなことが可能だったのです。
でも、市場における供給者は直ぐにそれに気付きますので、このような状態は起こり辛くなります。
裁定取引でした。
それと前後して、地方の花卸売市場をネットでつなぎ、コンソーシアムを形成してこの価格差を解消するためのインフラを作っていた会社の役員をやっていたことが有ります。このアイデアも中央と地方の需要の違いに目を付けた発想でした。
このビジネスモデルが上手く機能すると、裁定取引ができなくなります。
今日、舞阪あたりの鮮魚店で、舞阪港にあがった立派な生蛸がお刺身用として販売されていました。それは大手スーパーで茹でて販売されている輸入物の蛸よりも安かったのです。でも激安という程では無い。噂では、ここのところ蛸が豊漁だったらしい.....。
たぶん鮮魚店の裁定取引と言えます。恐らく全国レベルでの相場は下がっていないからです。でも需要がそう大きくない地元の店だけで完売できたかどうかはわかりません....。ネットで売ればよかったのに。
以上書いたことは、とても些細なことです。しかし私達の周りで結構頻繁に起こっているのも事実です。そしてもっと大きなところで、もっと様々なところで中央と地方の間で裁定取引の余地が残されていることを私は実感しています。
では私達は、チマチマとその裁定取引とやらをやっていくのか?
いやそうでは有りません。もっと本質的なところで、あえて裁定取引からビジネスに入っていく意義を感じています。
そもそもアービトラージとは金融の世界でよく使われる言葉です。金融市場におけるアービトラージャーの存在は、各関連市場間におけるギャップを埋め、取引参加者にフェアなプライスをもたらす効果が有ります。
私達が中央と地方(静岡県)との間で起こる様々なギャップを埋めに行く働きをすることで、供給者に対しフェアな価格提示が行え、一方需要者に対してもリーズナブルな価格提示が行えると考えています。その段階ではもう裁定取引では無いわけですが。インターネットを利用して地域間格差の是正に微力ながら尽力することができると考えています。
「invisible hand」は、インターネットの中にも存在する、と確信しているのです。
投稿者 島上 : 2008年09月29日 19:46
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