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2008年08月05日

今年のお歳暮商戦では、もうマスクメロンは売れないかもしれない.....。ちょっと困った。

ここ数年、静岡県西部のマスクメロン生産者は減少の一途なのです。そもそもバブル崩壊後に需要が弱くなっていたところに原油高(メロン栽培には冬場に重油を焚き加温しなければならないため)のダブルパンチ。

別会社の有限会社正明堂でマスクメロンを主力として販売する者として、生産者の動向はとても気になるので、折に触れて静岡県温室農業協同組合の浜松支所を訪れます。そこで先日伺った話では、この冬はマスクメロンの生産を休む人が随分と出そうだということです。また、いくつか廃業届けも出てきているとか。その話を裏付けるように、先日の日経新聞にも同様の内容の記事が掲載されていました。これは困った。

作れば作る程赤字になる。こんなせつない話は無いです。しかし、もはや生産者個人の努力など遠く及ばない程に事態は悪化しているのです。お役に立てることは無いだろうか....。支所の事務長とお話をしている時に、以前から思ってアイデアが蘇りました。

それは、マスクメロンをはじめとして、静岡県内の果実をアジアに輸出すること。熱帯の地域では日本で出回るような繊細な味わいの質の良い果実は栽培されません(そのかわりマレーシアやタイではドリアンという強烈な果物が有りますが)。マスクメロンは既に輸出されていますし、一部の富裕層に人気が有ります。でも、継続的な供給がなされているかというと、そうでも無さそうなのです。また、トレーサビリティに対する考え方もまだまだなようです。恐らく日本の果実生産者は世界一細かい作業をこなしているはず。

よっしゃ、アジアに静岡フルーツの行商に行ってみようかっ。

農林水産省からこの7月に「農林水産物等の輸出促進について」というレポートが公開されています。それによると、世界的な日本食ブームやアジア諸国の所得水準の向上を好機ととらえ、攻めの農政の重要な柱の1つとして、我が国の高品質な農産物の輸出促進に向けた戦略的な取組を実施しているところで、平成19年に4337億円であった農林水産物・食品の輸出額を平成25年には1兆円にすることを目指しているのだとか。

欧米人にとって、フルーツは野菜と同じレベルで高い対価を払うという感覚は有りません。しかし、アジア人は日本人と同様にフルーツを一段上と見て、少々高くても買う傾向が有ることを知っています。

その証拠に、ドリアンが旬の季節になると、シンガポールの街角のいたるところに「ドリアン屋台」が登場して、1個数千円もするドリアンをその場で割って食べるのが国民的行事化しています。私もかつてシンガポール人と一緒によく食べに行きました。因みに、このフルーツは最初の印象はとてもダメダメです。クサイです。玉葱が腐った臭いがします。ところが2回ほど経験するとやみつきになります。地元では、「女房を質に入れても食べに行きたい」と表現する不埒な輩もいる程。

また、銘柄品を好むのも日本人と同じ。ドリアンのシンガポールでのイチオシ銘柄は「キャッツアイ」とか「サルタンドリアン」とか言っていたようです。サルタンってマレー語で王様なんですが。

さあ、手始めは来月、香港会議展覧中心で開かれるAsia Fruit Logisitica 2008のチェックだ。ここでアジアンイングリッシュを駆使して聞き回ってこよ。

その後、輸出がいけると判断したとして、どのように便利な仕組みをネットで構築するかだな。面白そうだな。

投稿者 島上 : 2008年08月05日 11:20

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