2007年12月20日
「まっ、今は景気が悪いからなぁ。」
中小企業が経営成績が悪いのをマクロ経済のせいにするのは全くナンセンスだ。それは銀行にいた時に、経営成績の良くない顧客の社長が、「まっ、今は景気が悪いからなぁ。」と言っていたことへの反発であるかもしれない。いまだにこの手の発言は大嫌いだ。
マクロ経済の動向が本当に微々たる中小企業の売上に影響するのだろうか。例えば当社は、今期第8期の売上高4億円程度を見込んでいるわけだが、米ドルが100円の下にダイブし、久しぶりの二桁に突入することになったり、日経平均が14000円を切れて、チャート的には更なる下落が予想される展開になった時、この微々たる4億円から大きく売上を落としてしまうのだろうか。
実は今、「中小企業の経営者として」マクロ経済にとても興味が有る。日本経済は、今とても難しい局面を迎えているということは衆目の一致するところだろう。全く!スタグフレーションへの突入か?とさえ思ってしまう。スタグフレーションとは景気後退下での物価の上昇のことを言うが、その定義を機械的に当てはめるとこの表現は間違っていないかもしれない。でも、恐らく今の時期を数年後のエコノミスト達は、ひょっとすると別の概念で説明しているかもしれない。何れにしても、私はエコノミストでは無いので、あまりこんな事を言っちゃいけないのかも知れませんが....。
●グローバル化した経済(もはや日本の景気だけでは経済は語れない)
●川上インフレ、川下デフレの状況
●輸出依存型経済
●輸出企業の想定レートを下回るドル安
●サブプライムローン問題
●米ドル資産離れ
まあ、懸念されていることが更に加速することになった場合、しかもそれらに対し、私達が何らの対処もし無かった場合は、恐らく従来ベースの売上は減少するであろう。つまり私達は中小企業でちっぽけな売上しか上げていないが、マクロ経済の影響を受けてしまう事について私は認めるわけである。
しかし、それは同時に事業収益構造を変えるチャンスであると考える。拡大一辺倒で来たこの8年。毎年急激に拡大する固定費との戦い。今期はその固定費の拡大が初めてストップした。これまで通りの会社運営をしていると、もしもその懸念される状況が加速した時、私達は耐えられないだろう。
金、原油、穀物市場へ世界の資金が流入し、世界的に株式市場が軟調な展開となり、米FRBによる0.25%利下げの後の株式市場の不穏な動きは、私を更にスピーディーな変化へと駆り立てるのに十分である。
今、従来のビジネスモデルを進化させる事に注力している。つまりマクロ経済の最悪の状況を念頭に置きながら、それでも経営が継続できる会社になるように。
このあたりのことを、昨日「中小企業のIT入門マガジンCOMPASS」の取材でご来社頂いた、経済産業省 関東経済産業局のM係長と I編集長に熱く語ってしまった。お二人ともたいへんに共感頂いた。I編集長はどうやら私と似た感性をお持ちのようで、本社内にある「お客さんにもういっちょ楽しんでもらいましょ」の張り紙をご覧になり、大ウケされてました。
それにしてもいまだに聞く、「まっ、今は景気が悪いからなぁ。」は大嫌いだ。
投稿者 島上 : 2007年12月20日 19:46
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