2006年08月

中小企業のためのネットビジネスの水先案内人ということなんです。

東京へ出張した際、久しぶりにりそなキャピタルのT部長にお会いしました。T部長は、私が旧あさひ銀行の資金為替部に在籍した時代の上司で、大変にお世話になった方です。今はベンチャーキャピタリストですが、やはりお互いに元為替・資金ディーラーということで久しぶりに会うと話に花が咲きます。今回は当社の前期の決算報告と今期の目標を説明をしたわけですが、その中でこんなサジェッションを頂きました。

「島上さん、順調に業績は推移しているけれども、何かコレっていう投資家受けするネタが欲しいところだねぇ....。」

背景には昨今マザーズへ上場するネット系企業が、似たりよったりに見えるということが気になっておられるようです。


●6月20日上場の株式会社アドウェイズは、アフィリエイト広告(成果報酬型広告)を中心とするインターネット広告事業。
●7月5日上場のサイバーステップ株式会社は、インターネットオンラインゲームの開発及び運営。
●7月31日上場のバリューコマース株式会社は、インターネットを利用した成功報酬型の広告配信・管理サービス、検索エンジン最適化サービス等。
●8月8日上場の株式会社インフォマートは、フード業界の企業間電子商取引プラットフォームの運営。
●8月30日上場予定の株式会社ネットエイジグループは、インターネット関連事業及び投資事業。
●9月14日上場予定の株式会社ミクシィは、皆様ご存知のSNSの老舗。
●9月15日上場予定の株式会社メディア工房はデジタルコンテンツ事業及びそれに伴う物販事業。
●9月19日上場予定の株式会社インタースペースは、インターネットを利用した成果報酬型広告(アフィリエイト広告)事業。


専門家の私から見ると、それぞれ違うと思うのですけれど、ぱっと見れば同じように見えてしまうのでしょう。上場のためには、投資家受けするキーワードのようなものも必要なのでしょうか。私達の事業は、「IT系営業支援企業」「IT系経営支援企業」のつもりなのですが、独自のネット媒体やインフラを持ってないところから、特徴が掴みにくく、ただのサイト構築とネット広告の会社に見えてしまう部分が有るのは否めないかもしれません。

そこで私はこう説明をしました。「T部長!私達はそもそも自分達でネット媒体やインフラは持ちませんよ。何故ならこれからネット系の経営コンサル会社になろうとしているわけですから。特定のネット媒体やインフラを持つと中立性が保ち得ません。何も持たなく、その時々最も優れているものを導入していくのが私達の戦略。つまり、換言すれば中小企業のためのネットビジネスの水先案内人ということです。」

T部長「ナルホド。そういう言い方も有るか....。」

さて、今期は「地方で頑張っている会社」から「ひょっとすると!」と思って頂ける会社へ変貌する剣が峰です。やりまっせぇ?!

投稿者 島上 : 2006.08.25 17:04 | コメント (0) | トラックバック (0)

8月9日に生じた楽天でのシステム障害から思うこと。

楽天市場に売上の大部分を依存するネット通販は、大きなリスクが有ると改めて感じさせられた事件でした。ご存知では無い方のために、以下、YAHOO!NEWSから転載します。

コンピュータニュース - 8月10日(木)15時31分

楽天市場でシステム障害、出店店舗の4割でショッピング機能が停止

楽天は9日、楽天市場においてシステム障害が発生し、7,413店舗で商品が購入できなくなっていることを明らかにした。システム障害は、10日12時52分から順次復旧しているという。楽天によれば、楽天市場のデータサーバーを定期メンテナンスしていたところ、9日16時15分にシステム障害が発生。その結果、7,413店舗でショッピングサービスが停止し、通常購入やオークション購入、商品レビューの閲覧やメールマガジンの登録・解除・変更などの機能が利用できなくなった。システム障害の内容については調査中としているが、メンテナンスを委託していた社員の人為的ミスが原因という。影響を受けたのは7,413店舗で、8月3日時点の出店店舗数16,856のうち4割に上る。これらの店舗にアクセスすると、楽天側の仕様により「ただいま、店舗の改装中です」と表示されるようになっていた。ユーザーには、店舗側の都合で閉鎖しているように見えたが、実際は楽天側のシステム障害によるものだった。なお、今回のシステム障害による出店店舗への損失補てんは「今のところ予定していない」(楽天広報部)としている。楽天広報部では、「10日12時52分より、障害の影響があった7,413店舗で商品の通常購入が可能になった」とコメント。ただし、楽天市場のモバイル版では現在も通常購入ができないほか、オークションや共同購入などの機能については復旧されておらず、完全に復旧する時期は未定だ。

また、楽天市場からのお知らせは以下の通りです。

楽天市場の一部ショップにおけるシステム障害についてのお詫び

日頃より、楽天市場をご利用いただきまして誠にありがとうございます。8月9日夕刻より一部ショップにて発生しておりましたシステム障害につきまして、心よりお詫び申し上げますとともにご説明をさせて頂きます。当社では増加するご注文に対応すべく逐次サーバーの増強作業を行っておりますが、8月9日16:14に行われた楽天市場のサーバー増強作業において、弊社がサーバーの構築を委託している伊藤忠テクノサイエンス社のオペレーションにて、誤って楽天市場の情報を格納するハードディスク内部のデータが一部破損いたしました。バックアップデータをもとに復旧作業を継続して行い、現在までに買物など主なユーザー向けサービスに関しては復旧しており、通常通りご利用いただるようになりました。また、受注・発送などに関しショップサイドで必要なサービスに関しましても、まもなく復旧する予定であります。障害発生前にご注文いただきました商品に関して、一部、発送業務が遅延していた場合もあるかと存じます。大変、申し訳ございません。また、注文された商品に関して、内容等の変更をショップとなされたお客様は大変お手数ではございますが、念のためあらためてショップとメール等にてご確認頂けますようよろしくお願い申し上げます。なお、この事故によるカード番号等、情報漏洩の懸念はないと考えております。この度は、大変なご迷惑をおかけしたことを重ねてお詫び申し上げます。

【障害の状況】

[日時]
2006年8月9日16時30分から  (復旧は現在のところ未定です。)

[影響範囲]
1.楽天市場 一部ショップのプレゼント応募、資料請求、商品問い合わせ

  ※8月10日 21時45分現在、以下のサービスについてはメンテナンス完了しております。
   ・ 楽天市場 通常購入(PC・モバイル)
   ・ 楽天市場 共同購入(PC・モバイル)
   ・ 楽天市場 スーパーオークション
   ・ お買い物レビュー
   ・ 各種メールマガジン登録・解除・変更
  ※スーパーオークション、共同購入については、終了時間の延長を行う場合がございます。

2.ショップでの処理
対象となったショップでは、以下の手続きを行えていない可能性がございます。
復旧後、しばらくお時間を頂戴できますようお願いいたします
   ・商品の配送手続き
   ・ポイントのご利用額の最終確定作業
   ・ショップからの確認メールの配信
   ・クレジットカード決済の承認作業
   ・お客様からのお問い合わせへの回答

今回のシステム障害によって、私達も私達のお客様も楽天市場からの売上部分については少なからずの損害(機会損失)が発生しました。しかしながら、前もって多店舗展開を推進しておりましたので、いわゆる「機会損失」は最小限に食い止められたのではないかと思います。

⇒以前の関連ブログはこちら。

●楽天市場は、あくまでもEC事業を行うマーケットの1つと考えましょう。

●一方、YAHOO!SHOPPINGへの出店はどうか?

●楽天、YAHOO!SHOPPINGの次には独自ECサイトスタートしましょう!

今回、楽天市場への出店者からは、損害賠償請求を行う動きも出てくるでしょうが、いわゆる「得べかりし利益」についてまで賠償がなされる可能性は極めて低いでしょう。せいぜい出店料と広告料の停止時間分の按分利用料の返還程度です。そのあたりのロジックは法律家に任せるとして、認識すべきなのは、他社のシステムダウンすら自社のリスクの内と捉えて戦略を立てなければいけないということです。

今後、ネットショッピングモールへの依存度が薄まっていくことを予想しています。

投稿者 島上 : 2006.08.11 12:37 | コメント (0) | トラックバック (0)

ロングテールについて。

昔からマーケティングの世界では、「20%の商品が全体の80%の売上を上げる」と言われてきました。これは二八(にはち)の法則とか、パレートの法則と言われるものです。

ですから、品揃えとしていかに売れ筋20%を確保するかが重要であったわけです。商品を陳列すること自体がコストのかかることですから、80%のいわゆる死に筋は思い切って軽視するほうが、経営効率が高かったわけですね。

それが空間という制約の無いインターネットでは状況が異なります。

最近の、amazon(インターネット専業書籍販売)を始めとするECサイトに関する研究から、インターネットでは、「20%の商品が全体の80%の売上を上げる」という法則が当てはまらないことがわかってきました。それどころか、下位の死に筋商品からの売上が格段に大きい場合が有り、このパターンのビジネスモデルを「ロングテール(長い尻尾)」と呼び、ニッチ商品がしっかりと売上に貢献することから注目が集まっています。

ロングテールとは、商品別売上高をグラフにした際の形からそう呼ばれています(下図)。恐竜の長い尻尾のように、大量の死に筋商品からの売上が長く続くのです。コレが馬鹿にならない売上となるのです。

パレートの法則.gif

以上の話は、ひとつのECサイト内での現象にとどまらないと私は考えています。

消費者とニッチな商品の出会いの機会として、検索エンジンを無しにしては語れません。つまりYAHOO!やGoogleなど。インターネットの世帯浸透率が80%超えた(インターネット白書2005より)日本において、まず情報を得るのに検索エンジンを利用するのが当然の方法として定着しています。ECサイトが日本に定着し始めた2000年頃によく言われました。「ネットではニッチな商品が売れる」と。つまりこれは、検索エンジンそのものがニッチな商品に辿り着くインフラとなっているわけなので、あるECサイトが単独でニッチ商品を大量扱っていなくても、巨大な検索エンジンのロングテールになり得るチャンスが有るということです。だから、まだ「ロングテール」という言葉が存在しなかった頃、「ネットではニッチな商品が売れる」という表現が使われたということではないでしょうか。

簡単に言うとこういうことです。

地方で実店舗を構えて、ニッチな商品を販売している会社様が有るとします。商圏人口が限られますので、鳴かず飛ばずの状態。そこで東京に店を構えたら成功した!こんな話はインターネットが出現する前によく有った話です。商圏人口が違うからです。

インターネットが出現してくれたおかげで、わざわざ東京にお店を出さなくても、ニッチな商品を求めるお客を獲得する方法ができたというわけです。私達の地元静岡県でも、随分前に今時珍しい「蚊帳(かや)」のインターネット販売で有名になった会社様が有ります。これなど良い例ですね。

ニッチな商品をお持ちの会社様は、是非インターネット販売にチャレンジしてみるべきですね。

投稿者 島上 : 2006.08.09 17:16 | コメント (0) | トラックバック (0)

秋からのECビジネス拡大に向けてネットで人材を募集します。

今月、久しぶりにリクルートのリクナビNEXTに出稿して人材を募集を行う予定です。
既に中途採用用のリクルートサイトは立上げ、ポツリポツリと応募が有り効果を発揮していますが、ただ即効性に欠けます。計画では秋に正社員を4名確保しないといけないのです。今回はかなり気合が入っておりますので、これまで利用してきたN3と言われるサイズからN4(上から2番目のサイズ)にアップサイズして出稿します。

最近、私達のお客様からもリクナビNEXTに出稿したものの数名しか応募が無く、しかも面接当日にドタキャンされまして.....という話を複数聞いておりますが、果敢に挑戦することに決定しました。何故なら必ず人材が必要だからです。

リクルート浜松支社の営業の方に、次のようにこちらの意向を伝えました。

これまでのように、ハードルを下げて「まずはご応募下さい!」的な打ち出しではもはや実質的な応募獲得は難しいはずです。いわゆる“とんがった打ち出し”を行いたい。全体に向けて誘うような打ち出しなのでは無く、「そう!採用したいのは、あなたのような人なんですヨ!」的な打ち出しにしたい旨を伝えました。また、当然ながらリクナビNEXTからのリンク先は中途採用用のリクルートサイトにします!

いわゆるコンテクストマーケティングの実践です。いつも私達が言っているわけだから、自ら実践するわけです。

リクルートの担当者は応募数が減ってしまうことを心配しているようですが。

しかし考えても見て下さい。
●応募のバーを下げることにより、本来採用したいタイプの人材が逃げてはいないだろうか?
●応募動機のしっかりしていない人に応募させることになっては、結果的にお互い不幸なのではないだろうか?

この考え方は、ネット小売の最近の傾向にもあい通じるところが有ると思います。そう、心に刺さる打ち出し方でないと売れないという傾向です。

さて、今回の人材募集については公開実験ということで、追って結果を公表いたします。是非地元の方々に参考にして頂きたいと思っております。

最後に.....。今日も当社のEC運営の担当は、悩みながら仕事をしておりました。


↓ダルマの向こうで苦悩する戎家と山?↓
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「そりゃ?価格訴求でやっちゃダメでしょう?!」「ヤバイっすよ!ヤバイっすよ!」とか話ながら....。
苦悩しております。心に刺さる打ち出し方を求めて。しかし彼等は苦悩の先に成功が有るのを知っているのですね。イイ奴らですヨ。

投稿者 島上 : 2006.08.01 21:46 | コメント (1) | トラックバック (0)