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2006年8月 9日

ロングテールについて。

昔からマーケティングの世界では、「20%の商品が全体の80%の売上を上げる」と言われてきました。これは二八(にはち)の法則とか、パレートの法則と言われるものです。

ですから、品揃えとしていかに売れ筋20%を確保するかが重要であったわけです。商品を陳列すること自体がコストのかかることですから、80%のいわゆる死に筋は思い切って軽視するほうが、経営効率が高かったわけですね。

それが空間という制約の無いインターネットでは状況が異なります。

最近の、amazon(インターネット専業書籍販売)を始めとするECサイトに関する研究から、インターネットでは、「20%の商品が全体の80%の売上を上げる」という法則が当てはまらないことがわかってきました。それどころか、下位の死に筋商品からの売上が格段に大きい場合が有り、このパターンのビジネスモデルを「ロングテール(長い尻尾)」と呼び、ニッチ商品がしっかりと売上に貢献することから注目が集まっています。

ロングテールとは、商品別売上高をグラフにした際の形からそう呼ばれています(下図)。恐竜の長い尻尾のように、大量の死に筋商品からの売上が長く続くのです。コレが馬鹿にならない売上となるのです。

パレートの法則.gif

以上の話は、ひとつのECサイト内での現象にとどまらないと私は考えています。

消費者とニッチな商品の出会いの機会として、検索エンジンを無しにしては語れません。つまりYAHOO!やGoogleなど。インターネットの世帯浸透率が80%超えた(インターネット白書2005より)日本において、まず情報を得るのに検索エンジンを利用するのが当然の方法として定着しています。ECサイトが日本に定着し始めた2000年頃によく言われました。「ネットではニッチな商品が売れる」と。つまりこれは、検索エンジンそのものがニッチな商品に辿り着くインフラとなっているわけなので、あるECサイトが単独でニッチ商品を大量扱っていなくても、巨大な検索エンジンのロングテールになり得るチャンスが有るということです。だから、まだ「ロングテール」という言葉が存在しなかった頃、「ネットではニッチな商品が売れる」という表現が使われたということではないでしょうか。

簡単に言うとこういうことです。

地方で実店舗を構えて、ニッチな商品を販売している会社様が有るとします。商圏人口が限られますので、鳴かず飛ばずの状態。そこで東京に店を構えたら成功した!こんな話はインターネットが出現する前によく有った話です。商圏人口が違うからです。

インターネットが出現してくれたおかげで、わざわざ東京にお店を出さなくても、ニッチな商品を求めるお客を獲得する方法ができたというわけです。私達の地元静岡県でも、随分前に今時珍しい「蚊帳(かや)」のインターネット販売で有名になった会社様が有ります。これなど良い例ですね。

ニッチな商品をお持ちの会社様は、是非インターネット販売にチャレンジしてみるべきですね。

投稿者 島上 : 2006年8月 9日 17:16

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