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2006年3月30日

中小ECサイトにとって無在庫販売は可能なのだろうか。

在庫を持たずに受注発注ベースで商売ができればどんなに良いだろうと、経営者なら必ず思うはずです。
だから、ネット上には沢山のそのテと思われるECサイトが存在します。売れているかどうか別にして。

昨日3月29日付日経MJの「にぎわう専門通販」の記事で、東証2部上場、自転車小売業の株式会社あさひのECサイトが紹介されていました。

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このサイトでは、年間9億円の売上高があるそうなのですが、以下の2つの理由で無在庫戦略を貫いているそうです。

【1】1?2年の間に製品のマイナーチェンジがあるので、商品の陳腐化が早い。
【2】配送期間の長さが必ずしも顧客の購買意欲をそいでいるわけでは無い。
※受注してからメーカーに発注するので、お届けまで約1週間かかるとのこと。

在庫の山は確かに恐ろしい。
この4月6日にマザーズ上場予定の株式会社ラクーンの創業者は、かつて在庫の山に苦しんだことから今のビジネスモデルであるところの流通支援を考え出したほどなんだから。

でも残念ながら、この株式会社あさひのモデルは中小・中堅企業クラスの企業にとっては使えません。

何故なら、100店舗を超える実店舗をバックに持っているからこそ、「ネット店舗だけに在庫を抱えない」というワザが可能なわけです。ストレートに言うと、本当の無在庫販売ではない。いろいろな意味で。

次に、「自転車部品などは生活雑貨と違い明日すぐ欲しいというような部類の商品ではない」から、【2】の理由となるようですが、そんな考え方では「中小ECサイト」はとてもじゃないですが成り立ちません。この会社の考え方は、まさに強者の理屈なわけです。

⇒そこで、とっても憧れる無在庫販売という考え方から派生して、私達の運営している中小ECサイトでの実例をご紹介します。これなら中小企業でも使える「無在庫販売」の一種です。

【あるファッション系ECサイトのそもそも悩みは、商品発注が納期の6?8ヶ月前ということでした】

中小企業にとっては、ハラハラドキドキものです。
半年以上将来の売上を予想してメーカーに発注するわけですから。そもそもECサイトで売れるかどうかわからないのに。この見込み発注は、まさに職人技としか言い様がありません。半年後早々に売り切れてしまえばチャンスロスということになってしまうし、一方余ってしまえば先に紹介したラクーンさんなんかのお世話になって処分するしか無いわけです。二束三文で。

そこで試しに逆転の発想!冬の時期に春物夏物の予約販売をする、春の時期に秋物冬物の予約販売をするという実験を複数の店舗でやってみましたところ、結果は良好。私達のクライアントは、すでに売り先が決まった商品をサイズ展開まで気にする事無く発注がかけられました。また、当然今までより発注ロットが増えるわけで、ボリュームディスカウントが可能になったり、ある程度の売上と利益のバッファーが出来たことで、以前より大胆な仕入れにトライできるようになったと喜んでおられます。
しかしながら、受け渡しまで長期間となることから、キャンセルのリスクが有りますし、商品受け渡しが終了するまでお客様ときっちりコミュニケーションをとっていかないとトラブルのもとになります。その点を気を付けて下さいネ。また、そのECサイトとお客様の間にそもそも信頼関係が存在しないとこのようなやり方は成り立たないことを付け加えておきます。

投稿者 島上 : 2006年3月30日 22:12

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